釣り超初心者の釣り奇行

海釣りで千葉県を中心に活動中

分割タイプの足漕ぎカヤックを徹底分析

目次
 

足漕ぎカヤックをサイトで購入する際、

ショップの画像は小さくで細かい箇所の作りなどはよく分かりませんでした。

ネットで画像も検索したりしましたが、

大きく見やすい画像はありませんでした。

 

足漕ぎカヤック購入を検討されている方も

いると思いますので、

参考までに大きめの画像をアップしたいと思います。

 

取扱説明書

最初に取扱説明書の画像です。ちゃんと日本語でした。

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おまけなのか?同梱されていた交換用のフィンとペダルのベルトです。フィンは硬いゴムなので、岩とかに接触してもプロペラのようにすぐに破損することはなさそうです。

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左ページの右下画像の赤色の円は位置が間違ってました。正しくは以下画像の通りです。

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説明書は少し間違いがあったものの画像が多く丁寧に説明されていました。

あとカヤックの色ですが、ネットではイエローを注文したのですが、

届いたのはどうみてもオレンジです。海外と日本では色の捉え方が違うかもしれませんが、ショップのネット画像もどう見ても黄色だったので、今でも腑に落ちません。

私は衝突防止のため遠くからでも目立つ色で良かったのでオレンジでもいいのですが、

黄色じゃないとヤダという方はご注意ください。

 

付属アイテム

付属品は多目的ホルダー・ロッドホルダー・カップホルダーと充実している感じでしたが、使うことになりそうなのは多目的ホルダーしかありませんでした。

ホールドする部分の内径は30mmなので、直径30〜35mmくらい棒に固定することができそうです。このカヤックでは手すり以外に付けられる場所はなさそうです。

多目的ホルダーに早速魚探のベースを取り付けてみました。

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これはカップホルダーです。

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カップホルダーの内径は9cm。船の内側に付けるとペダルと干渉してしまいそうです。しかし外側に着けると、今度はゴム紐で固定しなければペットボトルはすぐに落ちそうです。

スペース的にロッドホルダーと同じ側に付けることはできないので、全て使うなら必然と魚探台座とカップホルダーの組み合わせになります。カップホルダーにドリンクを入れると魚探が見づらいので、カップホルダーを使うなら魚探の後ろになりそうです。

 

そしてロッドホルダーです。

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画像はロッドホルダーを手すりの一番前と後ろに付けた状態です。前後の間隔は18cmしかないため、同じ手すりにカップホルダーや魚探台座を取り付けることはできません。

ロッドホルダーにはゴム紐が付属していますが、ゴム紐で竿を挟んでも画像のようにベイトリールだと下側に返ってしまいます。スピニングリールだったら問題ありません。また画像では竿1本ですが竿3本リール付きで置いた場合、リール同士がぶつかります。そして一番右側は船の手すりと干渉してしまいます。細かい傷がついてしまいそうなので、ロッド&リールは1セットしか置けなさそうです。

パドルやタモも置けなくないと思いますが、パドルは右舷に専用の取付け場所があるので、そちらが良いと思います。タモもここに付けると取りづらいので、椅子の左右にある大きい穴がベストだと思います。

せっかく同梱されていたアイテムなので上手く活用したいという気持ちはあるのですが、ロッドホルダーとカップホルダーは当面使わないことになりそうです。

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ロッドホルダーに関しては、よくあるロッドホルダーを画像のように取り付けると良さそうです。後部は右側がパドルを取り付ける場所なので、取り付け可能な場所は左舷のみです。前部に取り付けても足漕ぎペダルとは干渉しません。

あと、この類のロッドオルダーは落水する可能性もあると思うので、コードで椅子や手すりと結んでおくと良さそうです。

 

カヤック後部の画像

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1:後方ハッチ

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前方・後方ともにハッチの蓋は、簡単には開かないようになっています。ここを開けっ放しで大波を被ったりひっくり返ると内部に浸水してしまう可能性があるので、基本はあまり使わないものを収納した方が良さそうです。もっとも後方ハッチのすぐ下は舵なので、画像のように思ったほど収納スペースはありません。

黄色の円にあるネジは、舵と舵調整レバーを繋いでる紐の中継パーツを取り付けているネジです。

 

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蓋はなかなか頑丈なつくりです。ハッチの周囲はゴムパッキンが施されているので、蓋を閉じれば水が中に浸水することはほぼなさそうです。蓋の作りや大きさは前方ハッチと同じです。

 

後方ハッチの手前にある蓋を開けると、中にあったのは舵調整器?です。

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この位置にハッチがもしあれば収納も広いのですが、舵を調整するにはこの位置じゃないとダメなのだと思います。ここは少し窪んでいますが、水が溜まる前に穴から船底にちゃんと排水されるようになっています。

 

後方ハッチの横にある穴で、内径は15mmくらい。旗などを挿すための穴のようです。

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キャップは簡単に外せます。ポールを挿してみましたが、中に固定するようなパーツはなく動いてしまうのでどうにかする必要があります。ネジは使わない方がいいので、ボンドなどで固定するパーツを取り付けるしかないと思います。

幸いポールは椅子に簡単に固定できそうなので、最初は椅子の方に取り付けようと思います。

 

2:椅子

椅子は見た目は普通ですが、思ったよりしっかり出来ています。椅子の後部に収納ポケット等はありません。

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椅子に旗で使うポールを挿してみました。ポールの下側をシュリンク等で椅子と固定すればほぼ動きません。

また椅子のベルトは、最初は余った部分が長すぎて邪魔になっていたので私は画像のように全て短くカットして、ほつれないようにカットした箇所をライターで炙りました。

 

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椅子の下はわずかですがスペースが無くはありません。高さは5センチくらいです。椅子の左右は7センチくらいの幅でスペースがあります。

 

3:レール

左右のレールにはスライドするネジ受けがそれぞれ4つあります。

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ここも水が溜まらない作りになっています。

 

4:大きい穴

左右の穴の大きさは深さ18cmで内径35mmくらい。中に貫通していないので水が溜まるかもしれません。一応キャップも付いています。

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この2つの穴はタモやロッドを挿すと良さそうです。

 

5:中央ハッチ

中に小物を収納できます。 ハッチを開けるには、椅子を一番後ろにスライドしないと開けられません。椅子の正常な位置はハッチのほぼ真上になるので、簡単に出し入れはできません。 あまり使わない工具や発煙筒などを収納すると良いかもしれません。

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前・後方ハッチと違って平らな底です。平らなので魚探の振動子をここに付けることもできそうです。

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中央ハッチは画像のように収納袋が付いています。あまり大きくはありませんが、簡単に取り外せます。この袋がなければ、工具などは変な場所に入り込んでしまいそうなのでありがたいです。

また蓋はゴムパッキンが施されているので、防水性はそれなりにありそうです。

 

6:レール

レールには椅子を取り付けるためのスライドするネジ受けが、左右それぞれ2つあります。この箇所に水が溜まっても、カヤック前後の接合部に排水されるようです。

 

7:排水口

後部には5箇所の排水口があります。

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椅子の下は見えませんが、全てキャップで塞がった状態です。キャップは引っ張れば簡単に外すことができます。全てのキャップが塞がっていても、前部の足漕ぎ取り付け口や、カヤックの結合分から排水されます。キャップを取り外せばその分排水能力が高くなります。

キャップを取ってもそこから浸水することはありませんが、もし浸水するようだったら荷物の積み過ぎだと思います。

 

8:舵操作レバー

レバーを左右に動かして舵をとります。舵がちゃんときれない場合は、後部ハッチ手前にある黒い蓋を開けて、紐が止められている位置等を確認する必要があると思います。しかし慣れてなければ航行中に確認するのは難しいと思うので、そんなときはパドルで舵をきった方がはやそうです。

 

9:舵を出し入れする紐

この紐をひっぱると舵が格納されます。紐をゆるめると舵が立ちます。

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ひっぱった紐は白色の円の留め具で留めることができます。

中央画像は舵が格納さた状態のもので、右画像は舵が立った状態のものです。

 

10:連結ベルト

スキーのブーツに使われているような硬めのベルトです。スキーのようにガチガチに締める必要はなさそうです。金具で止めたらベルトを引っ張ってみて抜けないか確認すると良さそうです。

 

11:パドル取り付け箇所

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画像のようにパドルを固定します。簡単に取り外しができる上に安定感もあります。一応落水しても回収できるように、リシューコードなどで手すりなどと結んでおきましょう。

パドルは結合部にある3箇所の穴から選んで合体できます。選ぶ穴によってパドルの角度が異なります。風がないような日は、真ん中の穴で良くてパドルの角度は同じになります。向かい風のときは、オールを前に出す時に風の抵抗を受けなくするために、上か下の穴を選ぶと良いようです。

 

12:紐固定具用ネジ

舵と舵操作レバーを結ぶ紐を中継するパーツを固定しているネジです。「なんだこの意味不明なネジ」と思って取ってしまわないよう注意してください。

ちなみにこのカヤックに無駄なネジは1つもありませんでした。

 

 

クーラーボックスへのタッチ

クーラーボックスが置けそうな場所は椅子のすぐ後ろ一択だと思います。そこで実際置いてみて使いづらくないか確認してみました。

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椅子はレールの一番前の位置です。クーラーボックスは以前から持っていたダイワのRX SU 1800X(18リットル)で、偶然にもほぼピッタリで特に固定する必要もなさそうです。

ただクーラーボックスをここに配置すると、中央ハッチの荷物の出し入れがさらに面倒なことになります。もし出し入れするのであれば、クーラーボックスを一旦足元に移動させてから椅子を後方にスライドさせる必要があります。

 

クーラーボックスを椅子のすぐ後ろに置くと椅子の背が邪魔でタッチしずらそうだな〜と思っていたのですが、試してみたところ思ったより簡単にタッチできました。

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魚をクーラーボックスに入れる最中にもし落とすと、高確率でリリースすることになるのでそこは注意が必要そうです。

 

また後部ハッチへのタッチも試みてみました。

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左画像:クーラーボックスがなければ簡単にタッチできると思いますが、やはりクーラーボックスと椅子の背が邪魔でハッチ入り口付近までしか手が届きません。

右画像:今度は椅子を前に倒してから、少し強引に手を伸ばしてみました。なんとか後部ハッチの中まで手が届きました。ちなみに私の身長は178cmです。

 

カヤック前部の画像

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13:穴

後部ハッチの横にある穴と同じ形状です。後部の穴同様に旗などのポールを挿すのに使ったり、配線などを通すのにも使えそうです。

 

14:前部ハッチ

後部ハッチと同じ形状のものです。こちらは舵がないので後部ハッチよりスペースがあり、簡単に取り外せる深さ7cmのトレイも付いています。

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後部ハッチもそうなのですが、ハッチを固定しているネジ14個を増し締めしようとしてもクルクル回転してしまいます。ナットで締めてるようなのですが、そのナットが滑ってるようです。1箇所とかならまだしも全部のネジが永遠に回転してしまうので気になります。解決するか分かりませんが、今度フランジングナットに交換してみようと思います。

 

15:レール

左右のレールにはスライドするネジ受けがそれぞれ4つあります。前部ハッチの上にバッカンなどを置いて、このレールに取り付けたクリートでバッカンを固定するのはアリかもしれません。あとはアンカー用のクリートを付けるのも良さそうです。

このレール部も水が溜まる前に排水されるようになっています。

 

16:足漕ぎペダル

ミラージュタイプの足漕ぎペダル一式です。大きな開口部があり、そこに取り付けます。取り付けは簡単で工具や力も不要。手で簡単に出来ます。

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画像左下の白円の箇所で足漕ぎペダルを固定します。ここの合計4つあるネジから浸水する可能性があるのか、黄色円の箇所に排水口があります。このネジの裏側はスマホでも撮ることができなかったので、どういう状態なのか分かりません。しかしもし浸水したとしてもここの部位は完全に独立しているので船が沈むことは絶対ありませんし、 多少浸水しようが航行にはほとんど影響なさそうです。

この独立部位に浸水した水を排水するには、排水ポンプを使うか、画像上の赤円の4つのネジを外して、排水口のキャップを取って逆さまにする必要があります。

画像右下は独立部位を取り外した状態の画像です。ネジ受けが4箇所ありますが、ネジ受けの裏側は塞がった状態でしたので、このネジ穴から浸水することはないようです。

 

ネジ受けの裏側の画像です。

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前部ハッチからスマホを突っ込んでビデオ撮影してなんとか撮影できました。左画像が赤円ネジの画像で右画像が魚探振動子取り付け部位にあるネジの裏側の画像です。完全に塞がっている状態なので、これらのネジ穴から浸水することはなさそうです。

 

17:アタッチメント用手すり

同梱のロッド・カップ・多目的ホルダーを取り付ける手すりです。各ホルダーについては、当記事の冒頭付近にある「付属アイテム」を参照してみてください。

手すりの直径は3cmあり、市販されている一般的なロッドホルダーを取り付けることもできそうです。ただしその場合、安定感を高めるためにキツくしめると傷が残ってしまうので、ゴムパッドなどをかまして取り付けた方が良さそうです。

 

18:レール

左右のレール内にはスライドするネジ受けがそれぞれ2つあります。足漕ぎペダルを外して手漕ぎにして、ここに置く荷物を固定するためのクリートをレールに装着して使えるかもしれません。それ以外の用途は思いつきませんでした、、、

 

19:排水口&振動子取り付け部位

カヤック前部には排水口が3箇所あります。中央の排水口は船底の魚探振動子取り付け部位とつながっています。この場所に振動子を取り付けた場合、この排水口にコードを通すことになります。

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トレイを固定する3箇所のネジの裏側も完全に塞がっている状態なので、このネジ穴から浸水することはないようです。振動子はトレイの裏側に取り付けたり、排水口を通した棒に取り付けたり、取り付け方は色々ありそうです。

 

20:ベルト留め具

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後方のベルトをこの留め具に挿したら、ベルトが引っこ抜けないか引っ張ってみて確認してみてください。

 

 

足漕ぎフィンの交換

フィンの交換も思った以上に簡単でした。工具も必要ありません。以下はフィンを外す時の手順です。取り付けるときは逆の手順ですすめてください。

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1:金色のネジを緩めます。

2:リングを外します。手で外すのが難しければ、釣り用のラジオペンチやプライヤーを使うと簡単だと思います。

このリングですが少し細過ぎて強度的に不安を感じました。釣具屋で売っているもっと太いものに替えるのも良いかもしれません。

3:ピンを引っこ抜くと、フィンを引き抜いて外すことができます。

 

最後に感想、、、

最後にこのカヤックの造りについてまとめたいと思います。

結局「浸水に対する造りはどうなのか?」という点です。

海水に常に接する場所にあるネジは、

・魚探振動子取り付け箇所にあるトレイを固定する3本のネジ

・足漕ぎペダルを取り付ける金具を固定している4本のネジ

以上の7箇所なります。7箇所全て確認はできてませんが、確認できたネジは全て裏側が完全に塞がった状態でした。

そして舵の部位ですが、ここには舵を取付けているネジ?と舵とつながったワイヤーがあります。

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舵が取り付けられている箇所の船内画像。奥の柱の中にワイヤーが通ってます。中央の柱には、舵を固定するネジ?がささっています。

 

ワイヤーは中が空洞になっている柱の中を通って天面にある留め具とつながっています。そしてネジも柱のある位置にあるので、これらの箇所から浸水することは無いようです。

海水が浸水しそうな場所は以上のみなので、浸水に対する造りは万全なようです。

天面側に関しては、例えばレールを取り付けているネジは、全て同じように塞がっていますが、ハッチのネジのように何も処理されていないネジもあります。

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レールの裏側

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天面も多くのネジが防水処理されています。前後部・中央ハッチのネジはナットとの間にゴムが挟まっているので、完全には塞がってませんがここから浸水することはほとんどなさそうです。

 

さらに防水対策を極めたかったら、コーキング(シーリング)したりすると良いかもしれません。 

 

次に排水能力に関してですが、排水口は前後で8箇所あります。排水口は全て中が空洞の柱になっているので、排水兼カヤックの強度を維持するための柱なのだと思います。家とかの柱と一緒ですね。なので排水口がある場所で立っても凹んだりしません。

排水口以外に排水できる場所は、カヤックの結合部や足漕ぎペダル取付開口部からも排水されるので、排水能力は充分と言えそうです。

以上の事からまだ1回も海に出てませんが、今のところ良い買い物をしたと思っています。

カヤックが手元にあっても、まだ色々道具を準備している最中ですぐには海に出れそうにありません。また出航して無事に帰ってくることができたらブログを更新したいと思います。