足漕ぎカヤック1回目:初回で引退を考える
時間が空いてしまいましたが、
カヤックで海に出られる準備が整ったので、
今から2週間くらい前に海に行ってきました。
初めは近くの海で少しだけテストと思っていたのですが、
何を思ったのか、いきなり千葉内房の富津沖に出てみることにしました。
事前の予報では、風は0.1〜0.3程度で波も同程度。
ただし午後3時くらいになると風が4.5くらいの予報です。
風が4〜になると、アンカーなしだと流されるし、
向かい風だとなかなか進まなくなるので、
出港するかしないかの分岐点になるようです。
風が5〜だったら出港しないか、していてもすぐに帰港した方が良いようです。
↓いつも利用しているサイトです。
ですので風が弱い午前中に少し沖に出てみて、
午後は少し岸から近い場所に戻る計画をたててみました。
ただこれはあくまで予報。
状況が悪化したら臨機応変に対応しようと思います。
そして当日
前の日に大物のカヤックのみ車に積み込んでおきました。
カヤックの前後を別々にしてキャリアで運びました。
これで車と家を2往復。
当日はその他の荷物でプラス2往復して全ての荷物を積み込みました。
(後日談:船を洗う用の水が全く足りなかったので、今後はもう1往復増えそうです)
家を7時くらいに出て現地の海についたのは8時過ぎころ。
駐車場はガラガラ(無料)。
ここの駐車場はビーチ用なせいか水道も幾つかあり、綺麗めな公衆トイレもあります。
「ボートなどを洗わないでください」といった張り紙があります。
そりゃそうですよね。
駐車場から海までの距離は100m前後。
この海域は船宿で何度か釣りをしていたので、
だいたいの様子は分かってました。
カヤックを海までどう運ぶかなどは決めてなかったので、
まず付近を散歩してみました。そして程よいスロープを発見。
海までのコースも決まったので、荷物を降ろして準備開始。
最初に分割状態のカヤックを合体させて、
荷物は全てカヤックに積み込んで一気に運ぼうと思います。
特に問題もなくスムーズに準備完了。
30分もかからなかったと思います。
しかし予想以上に重い!
カヤックが39k(足漕ぎ4kと椅子2.5kを含めると45.5k)
アンカーが3k
クーラーボックスが4.8k
氷が2k
コマセや餌、釣り道具一式で5kgくらい?
トータルで実に60kはあると思います!!
それにドーリーの位置がカヤックの端っこだったせいか
余計に重く感じました。
ドーリーは紐でカヤックに固定しますが、
しっかり締めていなかったせいで外れそうに、、、
しかしなんとか無事海に到着。
ドーリーは購入するか迷ってましたが、
これないと私のような高齢者は絶対無理ですね。
ドーリのタイヤはカヤック前側のハッチに格納し、
フレームはバッカンに入れました。
波打ち際は波もほとんどなく、すんなり進水成功。
今ブログを書いていて思い出しましたが、
初航海のときにやる塩とかそういった事まで全く気がまわってませんでした。
遅くてもいいのなら、次回気持ちに余裕があればやりたいです。
オールで海底を押して5mくらい岸から離れたら、
足漕ぎペダルを設置。これは簡単です。
そして格納していた舵も下ろします。
これで舵もきくようになります。
そしてペダルをこいでみました。
まーまー進みます。そのときの様子が↓コレ。
速度もまーまー出ているのですが、
第一印象としては、思った以上にペダルを漕ぐのに力がいるという事です。
というか、どのくらいの力加減でこげばいいのか分かっていないってのもありますが、
ついつい力みがちで、速度は出ても重く感じました。
長時間漕ぐのであれば、もう少し力を抜いてマラソン感覚でやった方が
良いかもしれないと、今は思っています。
最初は予定通り沖を目指してほぼ一気に進みました。
海は前日まで台風が来ていたせいで、小さいゴミが多数浮いていて、
魚探にも多くの点が映っていました。
途中、足漕ぎペダルを1回外してフィンに絡まったゴミを取り除きました。
そして1kmくらい沖に出ました。
こんなに出ても東京湾、水深は10mすらありません。7〜8m程度。
10mくらいの所まで行きたいのですが、かなり疲れてしまいました。
そして暑くならないと思っていたので、飲み物を全く持ってきませんでした。
しかし猛烈に喉が渇いてきました。
せっかくここまで来たのに、岸に戻りたくない、、、
そしてひらめきました。クーラーボックスに入れてたペットボトル(2ℓ)の氷です。
見てみるといい感じに溶けてます。水は水道水なので問題なし。助かりました。
しかし帰りの体力を考えると、これ以上沖には出たくありません。
岸からは十分離れているし、こらくらいの範囲で
釣れる場所を探した方が良いと思い、とりあえず釣り開始。
釣りは船宿でもやっていた、アジのコマセ釣りです。
魚探にはチラホラ魚の群れの反応がありますが、何の魚かは分かりません。
すぐに通り過ぎてしまいます。
アンカーを降ろして、気長にやってみましたが、、、
結果、轟沈。
まずコマセが良くなかったと思います。
船宿ではイワシミンチだったのですが、私が用意したのは↓コレ。
多分堤防とかだったらこれでいいと思いますが、
魚探を見ているとコマセがどんな感じがよく分かります。
海底に着底したらもうコマセはほぼカゴからなくなってしまう感じです。
ビシは↓コレを使ってました、、、
次回は鉄板?なイワシミンチかもう少し大きいアミエビにしてみようと思います、、、
潮の流れは北から南向きで、アンカーを降ろしていないとけっこう流されます。
風はほとんどありませんが、潮の流れは少しある感じです。
アンカーの重さは3kだと軽いのかまーまー流されます。
30分もしたら50mくらい流されてました。
海底は砂地です。私のアンカーの形状は↓このように竹の子の形なので、
錨型の方が良いのかもしれません。
あとガーミン魚探4cvの使い勝手は、GPSがかなりいい感じです。
流されたときも分かりますし、移動時も最短距離が分かるので。
ポイントのマークも簡単でした。
魚もしっかり何度も映ってましたが、しかし全く釣れない、、、
ま、腕が悪いのは、地道に精進するしかないと思います。
そして気付いたら昼を過ぎてました。
予報通り少し風が出てきて、波も朝よりは少し高くなってきました。
私も予定通りアジは終了にし、浅瀬に戻ってタコ釣りに切り替えることにしました。
浅瀬に戻るときは、ずっとGPSと睨めっこ。
進んでいるはずなのにGPS上だとあまり位置が変わらない、、、
一気に進もうとするのがナンセンスなんですが、、、
↑先ほどの動画を観ていただくと分かりますが、
ペダルに足が乗っている位置が少しつま先の方だったので、
思い切ってサンダルを抜いで、足の中央で踏めるようにしてみました。
するとかなり楽に!!最初からこうしてれば良かったです。
さらに膝に手を乗せて膝を押してやると、これも少し楽になりました。
20分くらいで1kmくらい戻ったと思います。
時速にするとだいたい3km。人が歩くくらいのスピードだと思います。
思った以上に遅いと思いましたが、こんなもんでしょうか?
今度もっと正確に測ってみようと思います。
そして浅瀬に戻ったのは良いのですが、タコの気配を感じません。
砂浜の延長上なので周りはほとんどが砂地、、、
周りを見渡すと、岸壁がある辺りまでは500mくらい距離があります。
そこら辺はここよりはタコが居る気がしたので移動してみることにしました。
浅瀬なので疲れても最悪すぐに上陸することはできますし、
岸から近いと景色も動いて移動している実感がします。
風はさっきまで少し強くなっていたのが逆に弱くなり、
波も穏やかになり晴れてきました。
波風が強くなれば上がろうと思ってましたが、
問題なさげなのでタコ釣り続行です。
タコの仕掛けはいつものエギ+タコベイトです。
移動を繰り返し、のんびりタコを探りましたが結果轟沈。
アジが下手なだけに、タコの方がまだましなのですが、
バラシはもちろん、アタリらしいアタリも皆無。
一応、魚探で海底を探って草がある所や岩らしい場所でやってみたのですが、
なかなかどうして難しいようです。
地道に来て釣れる場所を見つけていくかなさそうです。
時間もいつのまにか3時を過ぎていました。
多分片付けにもかなり時間がかかり、
仮眠でもしたら帰宅は夜になってしまいそうなので、
坊主で戻ることにしました。
追記『タコ釣りに関して』
勉強不足でした。タコは共同漁業権に該当する定着性のある生き物なので、
漁業権をもっていない私がやってはいけないようでした。
船宿とかを利用してなら良いみたいです。
さらに追記
千葉県はタコの規制はないようでした。
伊勢海老とかは、体長制限及び
禁止期間が設けられているようです。
引退が頭をよぎる
海にエントリーした場所に戻ることができましたが、体力は限界。
この歳になって今更極限状態を体験するとは思ってもみませんでした。
ドラクエだったらHP1の瀕死状態です。
とりあえず足漕ぎペダルを外して舵を格納、
そして砂浜にカヤックを押し上げたらしばらく放心状態。
本当に体力の限界だったので体が全く動きませんし動く気がしません。
5分くらいボーっとしてHPが5くらい?回復したと思うので、
先にクーラーボックスとバッカンをスロープの上に運びました。
カヤックに乗せたままスロープを登るのは無理と思ったからです。
そして組んだドーリーにカヤックを乗せてスロープ上までなんとか運ぶことができました。
そこでまたHPが1になったので休憩。
ほとんど体力が回復している実感はないので、横に寝そべりました。
10分くらいしたら、同じようにスロープ下までクーラーボックスとバッカンを先に運んで、そしてドーリでカヤックを運びました。
そこからは平坦な道なのですが、
クーラーとバッカンを歩いて運ぶと逆にシンドイと思ったので、
カヤックに全て荷物を乗せて一気に車まで運ぼうと思いました。
しかし敢えなく途中でまたHP1になってしまったので、いったんカヤックを放置。
クーラーだけ先に車まで運びました。
わずか100m前後の距離の移動に本当に苦労しました。
やっと車まで全て運びましたが、
ここからさらにカヤックを洗わないといけません。
この極限状態で洗うという作業は絶望感に近いものがありました。
しかしやらなければいけないという強い義務感もあったので
避けて通る選択肢はありません。
しかし用意した水はあっという間に無くなってしまいました、、、
それにシャワーは↓コレだったので水の勢いが貧弱すぎて、
まともに洗い流せませんでした。
水も無くなってしまったので、スポンジではらうようにゴミや砂を落としました。
それでも多くの砂やゴミが残ってしまいました。
カートップだったらあまり気にしなくても良さそうですが、
車内に積み込むので、、、
とりあえず荷物スペースにはシートが敷いてあるので、
だいぶ汚れは付いてますが、もうその状態で積み込むことにしました。
水がないのでもうそうするしかありません。
車にカヤックを積む際は、
カヤックを車に立てかけたりせず、浮かせて持ち上げて積むのでかなり応えました。
行きよりだいぶ雑な積み方になりましたが、なんとか全て積み込み終了。
私はマラソン大会で歩いたことはありませんが、
今回は一度ならず何度も「ダメこりゃ限界」と思って諦めて、
歩いたままゴールした感じです。
歳も歳なので体力的にキツイのは当然かもしれませんが、
初回ということで経験値ゼロ状態。多分全てにおいて無駄な動きが多く
余計に疲れたと思います。
なのに水分は確保できましたが昼飯は一才用意していなかったので力もはいりませんでした。
しかし極限状態だとそうなのか、不思議と眠気はほとんどありませんでした。
いつも釣りをして帰る途中はかなりの眠気が襲ってくるのですが、
それよりは圧倒的な疲労感しかなく、ダイレクトに家に帰れてしまいました。
しかし帰路で頭にずっとあったのは、『カヤック引退』でしかありませんでした。
今さらですが、何でもしてくれるマリーナの貴重さが分かった気がします。
だからある程度高い金額でも利用する価値があるのですね。
とにかくこの時は本当に引退をほぼ決心していて、
まずはメルカリとジモティに出品してみて売れたら引退しようと思いました。
でも1回しか使ってないので、そんなに安値では売りたくありません。
魚探も含め総額23万円かかっていますが、
売値はジモティで6万円引きの17万円です。
個人的には、かなり安値になってしまっていると思います。
それくらい本気で引退しようと思ってました。
2週間程度経過しました。
お気に入り登録は多数ありましたが、
特に問い合わせもなく結局売れなかったので、出品は先日全て削除しました。
やはりカヤックが大きいので、直接受け渡し限定がネックだったと思います。
削除したのは、少し気持ちも落ち着いてきたのと、
やはり初回ということで不慣れな事も多かったので、
やり方を変えればだいぶ楽になるのでは?という期待からで
引退は保留となりました。
ここまで自分を追い詰めてしまった事を考えると、
やはり最初は近場でテスト航海した方が良かった気もします。
また準備が整って海に出たらアップしたいと思います。
よろしくお願いします。