バッテリーのクイックチャージ(QC)出力で12Vの電動リールや魚探を動かす実験
目次
実験するまでの経緯
最近のモバイルバッテリーなどには、USB出力が従来のUSBに比べ急速充電できるクイックチャージ規格(QC)というものがあるようです。
私が以前購入して塩害で亡くなったモバイルバッテリーにもありましたし、今所持しているジャンプスターターにもそれらしきものがあります。
ジャンプスターター裏側の画像です。
USB1 Outputの箇所を見ると5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5Aとあります。
多分、QC2か3の規格だと思われます。あ、こんな所にWh表記が、、、
もしQC2か3だったら、わざわざ昇圧アダプタを使わなくても12Vに昇圧してくれるはずです。
昇圧アダプタは1000円前後で購入できますが、私のは既に軽く錆びてきているので、これも何時お亡くなりになるか分かりません。
1000円だからといってまたリピート買いしたくありません。
それに昇圧アダプタは普通のUSB(オス)より大きいので少しかさばります。
ジャンプスターターは元々12Vで出力している端子があるので、魚探もそこにつなげれば何も問題なくつくはずですが、私の魚探は亡くなった5Vのモバイルバッテリーを電源にしていたので昇圧アダプターが付いたままです。
ですのでもし昇圧アダプターが壊れたらEC5のアダプターを購入してジャンプスターターと魚探をつなげるか、今回の実験が成功すればQC出力から電源を取る方法も選べます。
そんな経緯で気になったので実験してみることにしました。
クイックチャージ(QC)規格の説明
以下は簡単にですが、QC規格の説明です。QC4もあります。
USBの本来の給電能力に比べて、桁違いの給電能力となっています。中でもQuick Charge3.0は2.0では固定だった電圧値を、小刻みに変動させることができ、充電に最適な電圧値、電流値を調節して充電できるようになっています。
実験開始
テスターがあるので動作確認しなくてもテスターで電圧(V)を測ればいいと思いますが、そこまで気が回らなかった?ので12Vの魚探がわりに同じ12Vの電動リールを用意しました。
*魚探の電源コードは現在昇圧アダプターが付いているので動作確認には使えなかったので。
動作確認用の電動リールは、シマノのフォースマスターです。
そして用意したUSBコードは↓これです。
コードを切ると中から4本くらい線が出てきましたが、テスターでプラスとマイナス線の確認できたので、これをジャンプスターターの青色のUSB出力に差し込みます。
そして最後にこのプラスとマイナス線を、電動リールに挿してあるコードのプラスとマイナスの穴に押し込みます。
すると電動リールの画面が点灯しました。
しかしすぐに消えては点灯の繰り返しです。
電動リールは回転していないのでそんなに電気は食ってないはずですが、、、
それでも電圧か電流が足りてないようです。
*テスターで12V以上あるか電圧を測るべきでした。
この白い古いコードはQCには対応していないはずなので、銅線が細すぎるのかもしれません。このようにコードを自作するならQC3とかに対応したUSBコードを購入する必要がありそうです。
またこのQC USB出力では12Vだと1.5Aしかないので、電動リールだったら微妙なのかもしれません。魚探でしたら私のガーミンは0.4Aなので余裕なはずです。
とにかく今回の実験でクイックチャージ2(QC)は昇圧アダプタなしに12Vにしてくれる事は確認できたので、クイックチャージ2以降を装備したモバイルバッテリーだったら昇圧アダプタなしに12Vの魚探を動かすことができそうです。
*出力できる電流を越える電流を消費する魚探は不可能です。
QC規格とは違うものでPD規格というのもあるようです。何か時代の取り残されている気がしているのですが、私のジャンプスターターはTypeCの入力端子があるので、もしかしたらここから出力もできるかもしれないとテスターで測定してみました。
QCと同じ要領で測定しましたが、微弱な電圧しか測定できませんでした。出力はされていないようです。残念。