釣り超初心者の釣り奇行

海釣りで千葉県を中心に活動中

深海魚に遭遇し捕獲成功からの完食まで

目次

 

2023年の5月GW明けで内房カヤックをしていたときのことです。

風と波が少し出てきて、そろそろ陸に戻ろうかと思っていたときに、

何かが浮いた状態で流されてきました。

 

 

珍しい深海魚との遭遇

浮いている魚は1mくらいある様です。

青魚でもないし、ナマズみたいで何の魚か分かりません。

海で死んだ魚が浮いている事は珍しくないので、

たいした興味もなく何となく見ていました。

そうするとたまたま近くに寄ってきました。

近づいて分かりましたが、

どうやらまだ息があるようで生きています

そしてサメだと分かりました

 

しかしサメはサメでも、人を襲うようなサメじゃなさそうです。

頭をよぎったのは、

食べた事はありませんが、案外美味しい?と思いました。

サメは虫の息です。捕まるならチャンスです。

カヤックに載せているタモ(網)はそんな大物想定していないので、

深さが30cmくらいしかありません。

なんかこのタモ愛着があるのです、、、

 

とにもかくにも捕獲を試みました。

が案の定、すくおうと思ったら網から落ちてしまいました。

魚もまだ少し体力もあるようで、網ですくうと少しバタつきます。

そして少し潜ってしまい逃げられたか、と思うとまた浮いてきます。

そんなやり取りを3回して4回目にやっと捕獲することができました。

大きいのでしまう場所がありません、、、

この後も少しバタバタされたので、

海に落とさないかドキドキしました。

 

靴のサイズが27cmくらいなので1m前後でしょうか。

歯もないので、そういう危険は無さそうです。

深海魚特有の目なので、深海のサメだと思いました。

後で調べたら、ヘラザメという種類の様です。

 

次に気がかりなのは本当に食べられるか?です。

そこへちょうど近くに小さめの漁船が通りかかってくれました。

挨拶を交わし、その時に聞いてみました。

私『これ食べられますかね?』

漁師『サメだから食べられるっぺ』

その言葉を聞けて持ち帰る決心がつきました。

 

なんとか岸に戻り、

クーラーボックスにへし曲げるようにして何とか入れることができました。

帰る途中にコンビニで氷を買い足し、

隙間に氷を敷き詰めて帰路につきました。

 

サメは内臓が臭みの原因となるので、食べるなら捕まえた時にすぐに

内臓を取らないと身が臭くなってしまってダメみたいですが、

捕まえた時はそんな知識ゼロだったので、

私は何もしませんでした、、、

幸い深海サメは内臓に臭みが殆どないようで、

実際、何もしなかったのにも関わらず、臭みは本当に全くありませんでした。

クーラーボックスに入れるときに、尾の方は切り落としました。

 

人生最初で最後?のサメ捌き

まさか人生でサメを捌く事があるとは思いませんでした。

捌き方は基本的にホシザメとかの捌き方でいいと思います。

骨も軟骨なので、デカい割にはすんなり切れます。

細かい骨とかもほとんどないので食べやすそうです。

ただサメ肌は少し厚いせいか、熱湯をかけましたがすんなり削れませんでした。

少しお湯のかける回数を多めにする必要があるかもしれません。

お湯の中に入れれば確実ですが、刺身でも食べてみたかったので

お湯はかけるだけにしました。

塩で水抜きもし、一晩キッチンペーパーでまいて冷蔵庫で寝かせました。

翌日刺身で食べてみたところ、少し身は硬い感じこそありますが、

刺身でもいける感じです。

もっと美味しいのは、湯どうししてポン酢、またはごま油に塩少々です。

これはけっこう美味でした。

骨がほとんどないので、縁側(脇腹)部分も食べれます。

ただ身がさらに少し硬いので、↓下画像のようにバター焼きなどにすると、

柔らかくなって抜群です。

 

次に肝です。

肝は牡蠣のような味がするようなんですが、

ネットを検索しても食べた情報は殆どありませんでした。

なので美味しくないと判断。

しかし火を通すだけで油になると判明したので、早速試してみました。

かなりの量の肝が取れます。

火を通して5分もすると、かなりの量の油ができます。

油になったら肝のカスは掬って捨てます。その後放置すると細かいカスも

底に沈下するので、そしたら油の部分だけ瓶に移して天然油の完成です。

1リットルくらいの天然油が取れました。

見た目も油そのものです、少し臭いがありますが。

 

後日、唐揚げを作ってみることにしました。

普通の油より沸点が低いようです。そして泡が、、、

完成です。魚の身の方は全く臭みはありませんでしたが、油は少しだけあります。

揚げた唐揚げにもその臭いが付きますが、気になるのは最初の1個だけ。

2個目からは全然平気でした。

揚がり具合も問題なしでしたー

 

 

そして卵です。

ちょうどピンポン玉くらいの大きさの卵が何個も入ってます。

まさにエイリアンです。

卵を覆っていた膜などを取り除きました。

ハンドミキサーミックス。何を作ろうとしているかというと、

だし巻き玉子です。なので醤油や出汁、砂糖も追加。

 

はい、転職失敗です。賢者を目指したら、遊び人になった感じです。

元々だし巻き玉子は作ったことないので、、、言い訳ですが、、、

しかしこれに野菜と肉を追加して、

日本初?サメの卵のお好み焼きの完成です。

ソースとマヨネーズをかければ、全然普通に食べれました。

卵に関してはもう少し素材の味を美味しく味わいたかったですが。

 

とにもかくにもこのサメは、頭以外は余す事なく

美味しくいただいています。