釣り超初心者の釣り奇行

海釣りで千葉県を中心に活動中

分割カヤックの強度や弱点、構造を考えてみる

目次

 

 

所有している分割カヤックの構造的な事とかを

考えてみたいと思います。

(暇なわけではありません)

 

 

謎の独立構造の正体

まず最初に購入した当初から疑問だったのですが、

なぜ足漕ぎペダルをセットする箇所は独立した構造になっているのか?

という疑問です。今だったら分かる気がします。

この黄色線の箇所です。4箇所のネジで取り外す事が可能です。

ちなみに排水キャップもありますが、内部への浸水は今のところ全くありません。

 

足漕ぎペダルを設置する黒い金具が左右にありますが、

これはそれぞれ2本のネジで固定されています。

足漕ぎペダルに対する力は常にこの黒い金具に対しても負荷が発生していて、

その負荷はこの金具を固定しているネジに対して発生していると思われます。

長く使っていれば材質も劣化しますし、

この負荷がかかるネジ・ネジ受けの箇所から

亀裂が発生し内部に浸水する可能性がある、という理由から

この部分が独立した構造になっている、と勝手に判断しました。

もし亀裂が入っても独立した構造なので、

内部に浸水しても問題なく帰還する事が可能なんだと思います。

この構造は非常に良く考えられているな〜と少し感心した点になります。

 

また、そもそもですが分割カヤックなので

前部と後部が別れている構造自体が安全性が高いと言えます。

ゴムボートも浸水対策で内部が3〜5区画程度に分けられているのが普通です。

 

例え前部と後部がバラバラになってしまっても、

どちらの部位も単独で浮力があり、

波とかが高くなければ普通に乗ることも可能でした。

乗ってオールで漕いだり、足漕ぎするのは難しいと思いますが、

もしバラバラになってしまったら、後部の方を優先して確保してください。

後部の方が浮力が大きく安定しているので。

 

 

カヤック前後の連結強度を考察

次に前部と後部の連結強度を考えてみたいと思います。

↓こちらは前部のドッキング部分

 

↓こちらは後部のドッキング部分

 

画像の様に、前部後部どちらにも凹凸がありますが、

全体的には後部が前部の上に乗るような形でドッキングしています。

 

ですので、↓このような特徴があると言えます。

赤矢印の方向に抜ける(折れる)可能性が考えられます。前部の場合、下方向に抜ける(折れる)可能性はありますが、上方向に抜ける(折れる)可能性は低そうです。

 

後部は上方向に抜ける(折れる)可能性は高いのでしょうか?

↑図の赤色円の箇所を注目してください。

この様に後部が前部にめり込むことはありえないので、

後部に関しては、上下どちらの方向へも抜ける(折れる)可能性は低いと言えます。

前部に関しては、下方向に抜ける(折れる)可能性がありそうです。

 

この前部が下方向へ抜ける(折れる)状態を防ぐために、

左右のベルトがあるんだと思います。

このベルトがちゃんと機能している限りは、

前部が下方向へ抜ける(折れる)可能性も低いと言えます。

 

ですので前部に関しては下から突き上げるような力に対する強度は強いと言えますが、

例えば上から重たい波が覆い被さってきた場合、

2本のベルトや金具は破壊され前部は

下方向へ抜けて(折れる)しまう場合が考えられます。

最もそんな波が高い状態で海に出ることはありえないと思いますが。

 

 

もしもベルトや金具が壊れたら

最近、ベルトを片方だけスキーブーツ用のベルトに交換して

問題なく使えていますが、

何らかの理由で、航海中にこのベルトか金具が破損したとします。

もちろんすぐに陸地へ向かうしかありませんが、

ベルトが機能しない状態では、何か強めの力が生じた場合に、

前部と後部がバラバラになる可能性がいつもより非常に高くなっていると言えます。

 

その場合ですが、

以下の様にしてみてください。

本来椅子はカヤック後部に固定します(赤色四角がネジの箇所)。

それを前部のレールとまたぐようにしてしっかりと固定してください。

細かく言うと、前部のレールの一番後ろの位置です。

これでベルトが全く機能しない状態よりは、だいぶましになると思います。

ただ実際に実験したわけじゃないので、

最終判断は自身でお願いします。